性格の悪いネタをするライブ

性格の悪いネタをするライブ

MC:田畑藤本

TEAM BANANA (漫才)新しいルール
ライフハックと言うと大袈裟だけど、日常に役立ちそうな良いテーマ。
ルールを守らない人に対して怒るのではなく、自分がルールを守るうえで邪魔な人に怒っているのが良い。

○牛笛 (漫才)コク
固有名詞disメインだけど、終盤1箇所飛んだところで大きな笑いが起きていた。

○ニードルス (漫才)歌手になりたい
そっちのパターンは分かるけど逆のパターンはどう笑いにするんだろと思ったら、その先に強いフレーズが待ち構えていてやられた!となった。

○ゴールデンアナコンダ (漫才)ハーフのハードル
ツッコミの人が変わったものの、やってること自体はギャラガー時代ほぼまんまで不思議な感じ。

○エレガント人生 (コント)改札前
こういうネタ、というところからもうひと展開設けられてるのがよかった。祥子さんのあの表情。


○ドッチモドッチ (漫才)付き合うかフるか
このライブぐらいでしか観る機会ないんだけど、毎回しっかり面白いなー。
決めつけるようなツッコミフレーズが、大きくウケるのこのライブっぽくて良い。

○プール (コント)自殺
バラシ部分の尾を引くような笑いが好き。あと高橋さんの演技が結構上手いような気がする。

○サンシャイン (コント)合唱曲
面白かったしよくウケてたなあ。性格悪いかというより、むしろ熱い愛みたいなものを感じた。

○LOVE (コント)通行止め
作り方次第ではもっと嫌な感じになりそうだけど、そうはならない2人のキャラクターが強い。


コロコロチキチキペッパーズ (漫才)学歴
このライブ用に作った?と思わせるぐらいのどんぴしゃなテーマに、ナダルさんのキャラクターが乗っかってめっちゃウケてた。
正直KOC以降のコロチキにネタのイメージがあんまり無かったので、久々にネタ観ておもしろいなーと思えたことが嬉しかった。

河邑ミク (コント)雨宿り
一発目の弾ける気持ちよさ。もっと直接的なネタもあるのに少し歪んだ方の性格の悪さを持ってきたとこが良い。オチの表現も好き。

蛙亭 (コント)誰ガ為
面白かったなあ!設定も展開も台詞もビジュアルも、どこをとっても良さしかなくて最高。
ずーっと斜め上で掴まれっぱなしだったな…。この1本だけで、もっともっと蛙亭を観たい!と虜になってしまった。

かが屋 (コント)合コンの誘い
性格の悪いネタ、というテーマが嘘みたいな優しいコント。
大きい劇場にミニマムな加賀さんの目線の動きとかが映えていて良いな~となった。

相席スタート (コント)付き合って半年
このネタ面白いよなあ!山添さんの山添さんっぷり素晴らしい。
拍手笑いをガシガシに巻き起こしててとても良かった。


○ニューヨーク (漫才)大家族
終盤で見るストレートに偏見で埋め尽くされてるネタ、とても気持ちいい。
このライブだとニューヨークに対してのハードルが高い気するけど、ちゃんと超えてきてくれるの最高。

○ザ・ギース (コント)アリバイ
お笑いファン狙い撃ちのネタでめっちゃ楽しい。高佐さんのキャラクターをオタクっぽく誇張するとかしてないの好き。
これが性格悪いネタかと聞かれるとよく分からない気はするけれど。

○永野 (コント)フェス主催者
はい、天才。久々に生でネタ観たけど、このキャリアで未だにこんな感覚尖ってるの凄いよなー。前の方だったので客席以上に袖からの笑い声がよく聴こえた。

囲碁将棋 (漫才)プロポーズ
ここも大天才。よくある漫才の文脈に一ミリも沿ってないからずっとわくわくして観ちゃう。ほんと全ボケ見たこと無さすぎでどうなってんだって感じ。

ルミネtheよしもと 平日16時の部プラス(2019.07.18)

ルミネtheよしもと 平日16時の部プラス

前説:ラテンソウ
ルミネの前説そこそこ組数見てるけど、声出しじゃなくてウェーブをさせる組は初めて見た。

かまいたち (漫才)行列
自己紹介ツカミ的なものもなく、すっと本ネタ入るのが凄い。しかも1本のネタだけで10分。
M-1 3回戦でやってたやつだけど、遊びが多くてその大半が濱家さんボケパートという。

タカアンドトシ (漫才)新婚生活
個人的にタカトシの本公演を観るの15年ぶりだったのでかなり感慨深いものがあった。長い年月経っても同じ舞台で漫才観れてるってありがたいことよね。
このネタはタカさんが楽しそうにボケてらっしゃるのが良いなあ。トシさんは怒りのスタンス崩さないとこも好き。

○ロザン (漫才)死に際/手術の約束
ちょこちょこネタ変えてたイメージだけど、ここ一年ぐらいはずっと同じネタ。クイズ番組暴露的な流れは毎回よくウケてる。

○ゆにばーす (漫才)結婚式のスピーチ
その日最後の公演だと有名勢が先に出ちゃうので若手がこういういかつい順番にねじ込まれるという本公演あるある。
知ってるネタだけど、見たことないボケ結構増えてたしウケもかなり良い感じだった!

天竺鼠 (漫才)運動会/ショートコント
本公演でのウケ方に割とムラがあるイメージだけど今日はめちゃくちゃウケてたな!
ウケの量だけでいえば、なんならタカトシよりかまいたちより余裕で上。

おかずクラブ (漫才)お祭り
本公演とはいえ、このネタに関してだけ言えば、完全にネタから降りた人のネタ見てるみたいな。
いろいろ試してのベストがこれなんだろうけどね。

○アキナ (コント)小学生
アキナが本公演でコントかけてるの良いな!しかも初めて見るネタで面白かった。
小学生役で、普通にスマホ持っててLINEやってる設定なのが衝撃。

FUJIWARA (コント)ヒーローショー
台詞を空で言えそうなぐらい、死ぬほどこのネタ見てるけど、毎回大爆笑だからもう黙るしかない。
欲をいえば一番最初のアドリブっぽく見せかけるとこだけやめてほしいけど。

トレンディエンジェル (漫才)美容院
トレエンがトリを務める時代!めちゃめちゃ面白かったけど、本ネタの美容院ネタ入ってから、周りはそんなウケてないけど自分だけめちゃめちゃ笑ってる、みたいな箇所が何個もあったw

ルミネ本公演だとトリの組のネタ終わりに幕が閉まる形でだいたいの芸人は普通にハケていくんだけど、斎藤さんは幕が閉まりきるまで舞台上に残って手を振ったりペ!をやったりしていてサービス精神すてきだなと。(たかしさんは気づかなかったのかそのままハケてた。)

三者三様

三者三様@草月ホール

<オープニング>
かが屋×ハナコ×空気階段のスリーマンライブの第1回目。
秋山「キングオブコントも有力と言われている…」加賀「(自分が)チャンピオンになってるから言いづらいですよね」w
いずれは3組ともチャンピオンというライブになるかも…と秋山さん。
秋山「その予感がして楽屋に貼ってある名前写真撮っちゃいましたもん」

バカリズムの単独の袖をやってたため、草月ホールに立てるなんて夢のようだと語る加賀さん。
賀屋さんも草月ホールはめちゃめちゃ思い入れがあると。
去年のキングオブコント準決勝の日、緊張しまくってた2人は一度歩いて草月ホールを見に行ったほど。
加賀「隣の公園でネタ合わせして」
今日も思い入れが強すぎて去年の準決勝に着て行ったTシャツを着てきたと加賀さん。私服も衣装も。
秋山「これキングオブコントの準決で着たやつだって見分けがつくわけ?」w
加賀「タグに番号書いてあるんで」客「え~…(引く)」加賀「あっ…」w


<ネタ1本目>
空気階段 タイムスリップ
かが屋 市役所
ハナコ 帰省


トークコーナー>
「あの設定貰えるなら欲しい」と思ったコントを各人3本ずつ挙げて語っていくというコント愛溢れるコーナー。
かたまり「ちんちん見られるより恥ずかしい」w

【水川かたまり】
・『爆チュー問題シリーズ』(爆笑問題)
・『お見舞い(世界一位)』(ダウンタウンのごっつええ感じ)
・『敬虔な経験』(かもめんたる)

爆チュー問題』:
親が厳しくてなかなかテレビとかも見せてもらえない環境だった中、唯一の娯楽が爆チュー問題だったと。
菊田「ちゃんと見たことなーい」w
普段のバラエティとか漫才で太田さんが暴れるとお客さんが引いたりするけど、可愛い格好してるから殴ったり蹴ったりしても引かない。
かたまり「基本殴るんですどのコントも」w「可愛いから面白くなっちゃうっていう」
かたまり「爆チュー問題やりたくて芸人になったんで。あれを継ぎたいんですよ」
秋山「なんか意外じゃない?」菊田「もっと尖ってる感じかと思ってた」かたまり「僕は平和なのが好きですね」

『お見舞い(世界一位)』:
高校時代まであんまりお笑い見たことなかったそうだが、大学をつまんなく思ってた時期にごっつええ感じのDVDを借りて見たらこのコントが面白すぎてのめり込んでしまったと。
かたまり「このコントのせいで僕は大学を辞めてるんです。これを見なかったら僕はもっと幸せな生活を送ってた…」w

『敬虔な経験』:
"メマトイとユスリカ" という単独のラストコント。
単独のラストコントで全部繋がるみたいなパターンは言ったらよくある手法だけれど、
かたまり「凄くてこれが。綺麗に繋がるし、一個デカいテーマでくくられててみたいな」
これを何回も見てしまうと芸人を辞めたくなっちゃうから、一回しか見れていないんだとかたまりさん。


【鈴木もぐら】
・『服屋』(シソンヌ)
・『学校ツアーズ』(ダウンタウンのごっつええ感じ)
・『予備校』(さらば青春の光)
・『突入』(しずる)

『服屋』:
もぐら「目線のコント、目線を変えるコントっていう手法が一個あるんですけど、その中でもずば抜けて…」
犯罪者目線から服屋までたどり着くかっていう。
かたまり「…すっごい恥ずかしいんですけど。こんなにお笑いのことべらべら喋ってるの初めて聞いた」w

『学校ツアーズ』:
小学生ぐらいの時に見たコントで忘れらんないと。
もぐら「この家族はこれから楽しいアトラクション乗っても一番記憶に残るのってこのアトラクションなんだろうなっていう」
コントの説明をするもぐらさんだが、舞台上も客席も誰も見たことなくて存在しないんじゃないか疑惑w

『予備校』『突入』:
この2本は、終わりから始まっているコントだともぐらさん。
普通だったらオチとして使う「お前誰だったんだよ」「誰もいないんかい」を導入としてそこから進んでいくのが凄いと。
かたまり「めっちゃちゃんとコントのこと考えてるじゃん」ww


【賀屋壮也】
・『朝礼』(バナナマン)
・『工場』(さらば青春の光)
・『古賀』(HITOSHI MATSUMOTO VISUALBUM)

『朝礼』:
笑いの金メダルでこのコントを初めて見た賀屋さん。
その時まではドランクドラゴンみたいないわゆるボケツッコミがはっきりしたネタが好きだったけど、バナナマンのこのコントを見て「ボケツッコミが無いのこんなに笑えるんだ!」とカッコいいなと思ったそうで。
賀屋「こんなのがしたいなって思いだしたというか」

『工場』:
パワースポットもそうだけど設定が最高。
加賀「よくあんな最悪な状況見つけますよね」w
設定がカッコいい、どちらかといえば東京的な設定の妙なのに、そのうえに関西弁で面白いことを言われるから太刀打ちができないと賀屋さん。
賀屋「関西弁めっちゃ面白いと思ってるんで」w

『古賀』:
VISUALBUMで一番好きなのは『ミックス』だけど、設定で言うと『古賀』。
賀屋「責めたいじゃないですか」
普通は怒りのボルテージになりそうだけど、板尾さんの雰囲気でそっちに行かせないのが凄いと。


【加賀翔】
・『男爵』(ピース)
・『旅人』(ロングコートダディ)
・『結婚』(天竺鼠)

『男爵』:
加賀「なんせ綾部さんが上手すぎる」
綾部さん完コピの加賀さんと、それに又吉さん役で乗ってくる賀屋さんw
加賀「『だから最初に全部食べれるかって聞いたんだよ!!』」ww
加賀「親子のあるあるみたいなのを、どうしてここに結び付けるのかなっていう」
賀屋「僕もめっちゃ好きで。たぶん文字で見てもすっごい面白いと思うんですよ。それが又吉さんっぽいというか」
秋山「ハッピーだしね」
賀屋さんに話を取られてしまう加賀さんw

『旅人』:
加賀「みんなお前の話が聞きたいのに何で下手なんだっていう」
秋山「堂前さんの第一声切ないよね。『話が下手すぎるぅ~(高音)』」ww
話が下手シリーズでいうとバナナマンの『a scary story』や男性ブランコの『放送室ジャック』も好きだけど、その中で『旅人』を選んだのは、
加賀「話下手だろうなって思えるんですよ。冒険してて誰とも話さずにやってるから…悪くないんですよ旅人は」
責められないその哀愁が好きだと。

『結婚』:
加賀「好きすぎて。正直初めて見た時にバチン!ってなって」
これも練習したかのように2人で合わせるかが屋
加賀「(ネタの内容を説明して)この発想というか。マジで面白いんです!」
どこから作ってるのか全く分からないと。


【岡部大】
・『プロフェッショナル』(ロバート)
・『学園祭のカラオケ大会』(ロバート)
・『俺の顔を見ろ』(メンバー)

『俺の顔を見ろ』:
岡部「大好きすぎて」秋山「しょっちゅう口ずさんでるもんね」
歌ネタ王の翌日、岡部「菊田見てなかったんだっけ?」菊田「俺は見てるわけがない」ww
秋山さんと2人で話してて、菊田さんにも見せたら3人とも凄いハマっちゃって。
岡部「ハマりすぎて潮さんの方しかやりたくない…」w
秋山「メンバーさん見すぎて、最終的に今一番面白いのが潮さんの『おや、音響が…』」ww

『プロフェッショナル』『学園祭のカラオケ大会』:
ロバートさんのコントはどれも楽しそう。
面白いなと思うコントは他にもあるけど、やりたいとか楽しそうって思うのが多い。
岡部「(カラオケ大会は)あれを菊ちゃんとやりたいなと思って」
岡部「ロバートさんになりたいのかもしれない。秋山にも言ってほしい、『なんだぁ~』って」ww
秋山のツッコミは飯塚さんとかそういうタイプじゃない、山本さんを目指してほしいんだと力説w


秋山寛貴
・『おばはん』(ジャルジャル)
・『ミスターメタリック』(モンスターエンジン)
・『妖精』(コロコロチキチキペッパーズ)

『おばはん』:
秋山「こんなシンプルでいいんだっていう衝撃が」
加賀「オチもいいですよね…」秋山「オチ大好き」

『ミスターメタリック』:
秋山「コントって自由だなってこれで思ったというか」
「動画サイトのかき集め」みたいな設定は今思えばめっちゃ早かったと賀屋さん。
秋山「確かに…そこ覚えてなかったな…。当時は刺さりきってなかったのかも」

『妖精』:
秋山「やりたいで言うと『妖精』。岡部にあの役をやってほしい…!」
岡部「俺、西野くん側やりたいんだけど」ww「ナダルと俺でやりたい」
秋山「なんで各コンビを全部坊主にしようと…」ww


菊田竜大
・『木野花』(かが屋)
・『コールセンター』(ラバーガール)
・『電車』(空気階段)

加賀「(真ん中の)ラバーガールさんだけガチンコで…」w
菊田「俺ねコントを見ないのよ」
Youtubeでコントを見るとなったらラバーさんとサンドさんしか見ないと。お笑いで博打をしたくない、絶対面白いとわかってるものを見たいんだとw
秋山「嫌な感じ~」w

木野花』:
芸人界では凄く話題になってたけど、見る勇気が湧かなかったと。
菊田「つまんないかもしんないから」w
たまたまネタパレの収録で一緒の時に見て、菊田「…おもしろかった」w
菊田「斬新な発想でしたねえ」w
色々褒める菊田さんだが、秋山「ネタパレでジュニアさんがおんなじこと言ってるのよ」w

『コールセンター』:
菊田「…どんな内容だったっけ?」w

『電車』:
菊田「ここ最近で一番感動したネタ。オンバトで見て」
ヤバいで弄るのかと思いきや正義の味方なのが凄いと。
賀屋「なんか…レベル1なんですよ」w
加賀「このアンケートを書いてるのに、楽屋入りした時に『あの電車のネタめちゃめちゃ面白かったねえ!』」w
もぐら「1時間ぐらいずっと言われて。書いてるんだろうなと思ったらやっぱ書いてたよ」w
岡部「アンケート的には『欲しいネタ自分たちでやりたいネタ』だったじゃん。菊田のアンケート見たら『空気階段にしかできないネタ』って書いてあって」www


<ネタ2本目>
空気階段 ゆうえんち
かが屋 親友
ハナコ 清掃員

 


<エンディング>
次回は1年後ぐらいに開催できれば…と。

渋谷漫才大学(2017.12.19)

MCは竹内健人さん、教授役はパンクブーブー哲夫さん。
哲夫「俺みたいなおじさんを渋谷に呼ぶな!」


○テゴネハンバーグ ドラマのBGM
○インディアンス 昔ワルかった
○ボーイフレンド 温泉旅行
○キンボシ ボウリング
○デニス 運命の出会い
○いまさらジャンプ ホームランを打ちたい
ダンビラムーチョ 料理長


全組のネタを客席後方で見たのち、1組ずつアドバイス

・テゴネハンバーグ
ネタフリ部分について、
哲夫「問題提起してるようで、全然問題提起してないのよ。目的が分かんない」
音楽が流れたら彼女とキスできるタイミングになるかもしれない、とか目的があったら怒りやすくなると。
哲夫「そういうのがないから、(いい曲流してというフリに)変な曲を言っていくだけ」

例えばおさかな天国バラードバージョンのくだりも、
「もうちょっとムード出してよ」→歌う→「バラードバージョンにしろって言ってんじゃねえよ」
と振り直さなくても一気に行けるボケのはず。
結局ボケの数が出てこないから、そこを分けざるを得なくなってしまってるんだろうと推測。
最初にキスという目的で振っておけばもっといろいろボケのパターンも出来るのに。
哲夫「良い曲を流してくれ、で終わっちゃってるのが一番の問題かな」

ツッコミはお客さんの代弁者である。
頭でキスするというのを目的にしておけば、
哲夫「お客さんは『キスしようとしてる奴が邪魔される』からツッコミの奴の気持ちになって見れるわけ」
見ててイライラしたタイミングでツッコミがボケを怒ってくれるから気持ちいいんだと。
このネタにはそれがないから、お客さんはただぼんやりしたまま面白い所が来るのを待つだけ。
哲夫「1個1個は面白いから、お客さんも1個1個は笑うんだけど、その1個1個で全部終わっちゃうの」
ハマっていって「もうコイツが何を言っても面白い」という状態にはたどり着かないと。
哲夫「多分賞レースとかではウケはするけど最後まで残れないタイプ」

哲夫「面白さって多分これ以上そんなに伸びないからね」
ボキャブラリーが増えたりはするだろうけど、面白さなんて才能だから伸びないと。
哲夫「結局今何をしてるか、っていうと、面白さをいかに伝えるかっていう」
構成とかを変えればもっと見やすくなるはずなのに、その面白さがお客さんに伝わってないからウケてないんだと。
哲夫「自分たちではわかってるから面白いと思ってるんだけど、お客さんにはその画が見えてないから」
竹内「マックスで伝わってないってことですね」
哲夫「そうそう。マックスで伝わればめっちゃウケるから。…じゃない奴もいるかもしんないけど!」w


・インディアンス
哲夫「インディアンスはねえ、もう嘘なのよ。全部が」
言葉尻を拾ってそこを広げていくネタだけど、
そのボケに行くために、わざと言おうとしてるのが見えてしまうと。
間違えるはずのないとこをわざわざ間違えに行ってるから、
哲夫「揚げ足を取ってるんじゃなくて、揚げ足を取らせていただいてる状態なの」
哲夫「『あーコイツに言ってもらって自分が言いたいボケを言ってんだな』っていう感じがあるから予定調和になってんの」
予定調和を超えるために、結果としてボケを派手にするしかなくなってしまっている。
序盤からずっと派手なボケをしつづけてるから、最初の方はウケててもだんだん慣れられてしまうと。

またハモるくだりについて、
哲夫「ハモるのなんて絶対ナシだと思う」
ほんとは揚げ足取られてイライラしてなきゃいけないはずの木村が一緒になって楽しんでちゃダメ。
ハモるのなんて協力しなきゃ出来ないことだから、お客さんも『練習してきたのね』ってなっちゃう。
哲夫「ハプニング的な笑い(のネタ)をしてるのに、練習してきてる感があるから」
拍手は来ると思うけど、そこでやられた!とはなんないと。

お客さんはネタを見ながら、次どんなボケが来るか想像していると。
哲夫「その想像を超えたときに、お客さんは笑うから」
想像を下回ってもダメだし、かといって難しすぎてもダメで、そうなると工夫するのはテンポだったり。
ノンスタなんかは分かりやすいボケするけど、テンポの速さでお客さんに考える時間を与えないようになってる。
哲夫「(インディアンスは)どうせお前がワーッてなるんでしょ、って」

インディアンス側から質問。
田渕「たくさんありますね。えーどうしようかな…」
今年はテンポに差をつけたいと2人で相談してる。
今貰ったダメ出しからすると、まだテンポが一定に見えてしまってるんですよね…と田渕さん。
ただあまり落として、ボケの意味なさがバレたくはないんだと。
哲夫「テンポは変えなくていいと思う。リズムを変えれば」
木村さんが喋ったのを、田渕さんが引き取ってバーッと喋ってる状態だから、ずっと同じに見えるんだと哲夫さん。
「ポン(田渕)→ポン(木村)→ポン(田渕)→ポン(木村)→ポン(田渕)→ポン(木村)→バーッ(田渕)」
っていう会話の流れの中でバーッと喋り出すようにすれば、お客さんはどこで来るかわからない。
哲夫「来そうで来ない、とかがないのよ。来そうと思ったらお前必ず来るから」w

田渕「銀シャリさんの漫才とかって、鰻さんがあからさまに間違えはるじゃないですか。というのとはやっぱり違う話ですか?」
哲夫「違う」
鰻さんの場合も、もちろんお客さんもわざと間違えてるのはわかってる。
ただ銀シャリが見せようとしてるのは鰻さんのとぼけた感じの面白さ。
インディアンスは、そこの面白さを見せに行ってるわけではないと。
哲夫「ほんとに間違えたかのようにお前が拾って、お前が面白くなりに行ってるから。だからもうそれは意味合いが全然違う」


・ボーイフレンド
ツカミをみんな入れてたりするけど本ネタの流れに沿ったツカミをすればいいのに、と。
流れを一回ぶった切る形になっちゃうから、ツカミでウケたとしても立て直しになると。
賞レースで全然関係ないツカミをするのって実は物凄い危ないことで、
哲夫「ツカミでスベッたらもう『面白くない奴』って(見られちゃう)」
それが仮に次の展開のためのボケになっていたら、話は聞けるからまだ大丈夫になると。

パンクブーブーM-1でやったネタでいうと、ボロアパートをツカミにしてネタに入って行ってると。
哲夫「話題定義でちょっと変なこと言ってるだけのことだから大ダメージはない…」
ツカミがスベッて話を変えると、お客さんはハラハラしたまま1個目のボケを待つ形になってしまうから良くない。

ネタの内容について、哲夫「粗いんだよね」
最初の方に重ねるボケが全部失礼なだけ。
哲夫「失礼だろ!ってツッコまれて止めてないの。ボケのルールとして、ツッコミに怒られたことはやっちゃダメだから」
1回怒られたことを無視してボケ続けてしまうと、ツッコミがお客さんの代弁者では無くなってしまうと。
哲夫「あとはもう無法地帯なわけよ。誰にも止められない」
ツッコまれたらツッコまれた範囲内でボケないと。
哲夫「ツッコミっていうのは、ボケ幅をどんどん縮めていく作業だから」

テゴネハンバーグと同じく、
ネタの頭で「一緒に温泉旅行に行ったことないんですよ」と振っているが、
哲夫「(これだと)行ったら終わりだから。行ってどうなりたいかを言わないと」
最初にゴールをお客さんに示して。
「こういう風に仲を深めたい」とか振っておけば、それにそぐわない事をしたら怒られるというセオリーができる。


・キンボシ
哲夫「俺がネタの中で一番大事にしてるのは、何をしたくてこのネタやってんのか、何を面白いと思ってこのネタ作ったのか」
それが何個もあると、めちゃめちゃウケても印象に残らないんだと。
哲夫「キンボシのネタは、持ち味っちゃ持ち味なんだけど、ボケを見せたいのかツッコミの例えを見せたいのかハッキリしてないの」
今の作りだとボケはボケで面白いことを言っているのに、
そのボケをツッコミが食いにかかってしまっているから散らかってしまっている。
哲夫「そこを見せたいんだったら、ボケがもっと死に役になんないと」
ハライチなんかは、澤部を見せるために岩井があの役に徹していると。

西田「ツッコミだけのネタもやってみてもいいってことですよね?」
哲夫「やってみるかどうかは、好きにしやがれクソが、って感じだけど」
自分たちが面白いと思ったならやればいい。

みんなウケようと思ってるから、おかしくなってしまうんだと哲夫さん。
ウケるためにわざわざ流れを切ってまでボケを入れたりするのはよくない。
漫才は、最終的に「コイツが何言ってもおもしれえや」の状態に持っていくのがベスト。
ウケて笑いがおさまっての繰り返しが、流れを作っていればちゃんと階段状に積みあがっていくものだと。
積みあがっていれば0まで落ちることもないし、
そこからちょっと上がるだけで既に積みあがってる分があるから結構な高さになる。
それが、ウケるからって違う角度を挟んで、積みあげていったものを崩してしまいがち。
ウケるボケでも省いて、流れを重視する方が大事だと。


・デニス。
運命的な出会いがしたい、なのに出てくるボケは外人ボケが多かったり。
哲夫「それが見せたいんだったら、そのネタをやれよっていう」
変化球で1箇所入れるぐらいならまだしも、2箇所も3箇所も入っていると、
全然違うドラマが始まる部分を見せたいのか外人ボケを見せたいのかが分からない。

哲夫「ネタの題材がダサいよね」w
テンダラーさんもこのネタやってるけど「映画とかではあるけどホンマにあるんですかね?」という入りで始めている。
それならお客さんもわかってやってるんだと共感できる。
真実味を出すために、嘘だとわかってても納得させるやり方をしないと。
お芝居とかでも、ほんとに死んでるとは思わなくても、死んでるかのような演技で魅せるから、感情移入ができるんじゃないかと。

途中も、運命的な出会いがしたい人なら、途中でツッコミが止めないと嘘だと。
哲夫「すっごい乗っかるじゃん。なんで乗っかってんのかなと思ったら『○○』が言いたくて乗ってんのよ。あーこれ言いたかったんだって思ったもん。」
結局ただ無茶苦茶に付き合ってるだけ、それに付き合う理由もないし。

これも結局目的論で、
ゴールが「手と手が触れ合う」の部分に設定しちゃってるから、
哲夫「『ゴールその後』なのよ」
出会う前にいっぱいボケて、出会わせてくれよ!なら成立するけど。

植野「もしかして俺らだけ褒められるんちゃうかと思ってた自分をぶち殺したいですね」www


・いまさらジャンプ
ボケが「最初に言っとけば良かったんだけど…」といろいろ難癖付ける形で進んでいくけど、
後付けでやるなら何とでもなってしまう、ただただツッコミが踊らされてるだけ。
哲夫「それが何回も続くわけよ。もういい加減付き合うのやめようぜ。(ボケは)ホームラン打つ気ないんだもん!」
全力で打とうとして出来ないならまだしも、打つ気ない人の話は聞かないべきだと。

ボイフレにも言ったとおり、ツッコまれたらそのボケはやっちゃダメ。
哲夫「ツッコミでボケしろがどんどん狭まってくるのよ」

例えば椅子に座るという状況があったとして、
「なんで立ってんだよ!」とツッコまれたら、今度はもう座るボケをしなきゃいけない。
次に「うしろ!うしろ!」とツッコまれたら、今度は前を向いて座った状態のボケをしなきゃいけないと。
縛りが増えてボケしろが狭まったところで、お客さんの想像の範囲を超えてくると哲夫さん。
哲夫「自由がどんどん無くなんないといけないの」
今のネタだと、縛りが無い状態でずーっと後から付け足してるだけだからダメ。

あと、ツッコむときに綺麗に喋りすぎ、とアドバイス
哲夫「もうちょっと下手な演技した方がいい」
困らされてる感があんまり無いと。
もっと下手にしたら、お客さんが頑張れ!と感情移入しやすいかも。


ダンビラムーチョ
ツッコミが付き合いすぎ。
キャラクターが面白いだけになっちゃってるから、そこをどう活かすかをしてかないと。
哲夫「キャラクターが面白いからそこで笑いが来ちゃうのよ」
笑いが来てるから何となくオッケーな感じになってしまっているけど、
哲夫「もっとウケるよお前ら」

キャラ頼りになっているから、工夫していないと。
緩急も付けれるし怒れるとこもいっぱいあるのに、
おばちゃんをやりたいがために、どうぞどうぞになってしまってるのが勿体無いと。
哲夫「そこはちゃんと怒らないとお客さんもフラストレーション溜まってくるから」

凄い面白いキャラクターなんだけど、お客さんも慣れてきてしまうと。
哲夫「一瞬ちゃんとやろうとしてるところが見えないと。帰って終わりだもんね、別の店行こって」

渋谷漫才大学(2017.10.16)

東京よしもとから漫才のチャンピオンを生み出そうという趣旨のライブの第1回。
MCは竹内健人さん、教授役はNON STYLE石田さん。
石田「先に言うとくけど、俺が正解じゃないからね。こういう意見もあるよ、っていう」


○ダイタク 双子居酒屋
○インディアンス 早口言葉
相席スタート 浮気 ※準決勝ネタ
○ニューヨーク 腹立つ女 ※準決勝ネタ
○ゆにばーす 泊まりの営業 ※準決勝ネタ
囲碁将棋 死に際 ※3回戦ネタ


全組のネタを客席後方で見たのち、1組ずつアドバイス
言うことないと石田さん。石田「LLRはあんな言うことあったのに」w


・ダイタク
題材も新しいし凄く良いと。
ただ双子という偏った題材の中で、
石田「2人が思ってる共感と、ちょっとしたノイズが多少あるから…そこのすり合わせが難しいんやろな」

台詞のやりとりの仕方としてのアドバイス
「痛えんだよ」という台詞のあとに、「痛い?」と聞き返してあげるだけで後の展開がついていきやすくなると。
屋敷「こんな具体的な感じなんすか?」w

例えば「居ねえんだよ」の後も「え?」だけで済ませてしまってるが、「居ない」がボケ(実際は居る)なのであれば、
石田「そこを最初だけでも代弁してあげた方が」
「居るだろ」だけでもいいから。

あと途中のくだりからネタが転調するのが、4分とか3分とかの尺で考えるとちょっと邪魔かもと石田さん。
石田「こっち(客側)が求めてるもんと違うところに行ってるから」


・インディアンス
石田「全体的に粗いのよ作りが」田渕「自負してます」
勢いでごまかせるタイプではあるけど、石田「こういうところの雑さが全体的に出てるから、広い会場でハマらんかったり」
田渕「あぁー!はい!」竹内「占い師じゃないから」w
田渕「心当たりがありすぎて」
石田「(インディアンスは)屋根がないとしんどいかも」

あと、ツッコミが怒りながらも次のフリを続けてあげてる状態が気持ち悪いと。
石田「ゆったり感現象って俺は呼んでんねんけど」w
例えば田渕さんがフリを急かすような強引さがあれば、
石田「きむが『ん゙ー!』てなりながらも言えんねんけど」

このネタが寄席用なんだったらテンポを落とした方がいいと。
石田「寄席で行くと心地良いテンポじゃない」
テンポが早すぎる、田渕が村本現象になってしまっていると石田さん。
石田「自分の早さに慣れてどんどん早くなっていくっていう…。で、それはお客さんも慣れてってんねん。ただ、見てるお客さんは慣れてるってだけであって、初見のお客さんは慣れてないから」


相席スタート
一番最初のくだりについて、
石田「あの気づきが、今自分で言ってしまったことに気づいてるやんか」
山添「自分で気づいてます」
石田「それは作戦でやってる?」
山添「あー…」
ケイさんが気づかせる形にした方が良いのではないかと石田さん。
石田「(コンビバランスとして)ケイさんが上手に常におる状態はキープしておいた方がいいから」
石田「あの時点でケイさんにハメられてたっていう状況を作ってる方が、ネタとして全体的に一個上がるかなっていう気は」

2人で進めていくネタだからお客さんが離れやすいし、一度離れてしまうと戻ってこなくなりやすい。
戻ってこさせるポイントをある程度作っておいた方がいいと。
客席に「ね?」と問いかけたり、目線一個向けるだけでもお客さんは離れにくくなるから、と。

スタジオウケはよさそうだと。
レッドカーペットとかだと、石田「(パネラーが)自分で副音声入れれるネタが、そのあとコメントしやすいから」


・ニューヨーク
石田「ほんまあくまで微調の話になんねんけど…」
嶋佐さんが一発目に「こういう奴腹立つ」っていう話をするときに、
石田「温度がちょっと一歩引いてんねん」
なぁ分かるやろ?の温度ではないと。
石田「後ろに体重かかっちゃってる感じで。やからその時点でもうなんか仕掛けてる感じ」
屋敷さんの話をキャッチして、そのままの後ろにひいた状態で喋ってしまっていると。
ボールを投げるときはしっかり前屈みになっていないとダメだと石田さん。
石田「ちょっと大げさに言うで?凄い嫌な言い方するけど、ボケる顔してもうてんねん」
嶋佐「…一番恥ずい!」www

漫才やるうえで意識すべきこととして、
相手が喋ったことに対して次の人が喋るときは、絶対に相手の一個上か一個下じゃないといけないと語る石田さん。
石田「熱量も声の大きさも。どっちかじゃないと違和感があんねん」
今みたいに温度が露骨に下だったり上だったりすると、ボケのギア入れてる感が丸見えだと。

途中の「もうひとつ思い出した」という入りも勿体無いと指摘。
屋敷「もう一個行きまっせが」石田「うん、ちょっと見えちゃってるから」
フリートークでいうと「あとね!もう一個腹立つことあるんすよ!」と仕切り直している状態。
ウケてるところにもう一個上乗せの場合はまだいいけど、
あんまウケてないときの「あともう一個!」は見てて一番キツいと。
「こいつスベったから焦ってもう一個乗せてきてるやん」に見えてしまう危険性が。

どんなタイプの女の子が好き?のくだりが急すぎる、滑らかならもっとウケると石田さん。
屋敷「あそこは自分でも一回車降りて違う車乗ってる感じ」w


・ゆにばーす
神妙な面持ちの川瀬名人。竹内「キレてんの?」w
川瀬「違う違う!僕からしたら神のような言葉が今から授かれるっていう」w
石田「相当研究してるでしょ」川瀬「はい、自分なりに曲がりなりには」

まず下ネタはなるべく避けた方がいいと石田さん。
川瀬「はいそれは、ウケる魔力というか、ウケてしまう魔力にまだ取り憑かれてしまってます」
お笑いライブに来てるような人は笑いに敏感だから相当感じやすいと。
石田「媚薬飲んできてるみたいな」w
ただ賞レースとなると話は別。男女コンビならより丁寧に。
石田「先に『デリヘル』を言ってしまってるから、そのあとの男女のくだりがちょっと弱なってんねん」
川瀬「おっしゃる通りです…。」 ←ケイ「川瀬…笑」w

石田「あとー、大富豪のくだり」川瀬「そうですねちょっと問題のところですね」
石田「ここは得点を取りに行ってるところやねんけど」
川瀬「もちゃっとなるぐらいならやめた方がいいのかなって」
石田「ほんまは川瀬が欲しいぐらいまでは取ってないと思うねん」

石田「でもほんまコントへの展開とかも凄い上手いし」川瀬「(噛み締めるように)ありがとうございます…。」
ダイ「決勝じゃないよ?これ」
川瀬「…ホンマに嬉しいの分からんやろうなあ!」


囲碁将棋
石田「囲碁将棋はどういうつもりですか?」文田「一応水陸両用で考えてます」w
このネタに関して特にアドバイスできることもないと。
ただ、石田「根建がもうずーっと囲碁将棋を続けてるから、不感症になってんのよ。文田ではもう感じひん」w
突飛なボケに対して、ほんとはもっと大きなリアクションが欲しいところをやっていないと。
元々は何なら大げさな子だったはずなのに。
石田「漫才っていうのは、ツッコミの人が感情的になればなるほど盛り上がりやすいから」
今のツッコミでは、感じてる演技されてるみたい。
そうやった方が進みやすいからだとは思うんだけど、とは。
文田「漫才のリアクション上は淡々としてたと思うんですけど、ただ勃起してました」w


総括。
石田「すっごい面白いですよ」
NON STYLEは面白くないボケをどんだけ面白く見せるかっていうところで勝負していると。
石田「たぶんケンコバさんとかバッファロー吾郎さんが、ちゃんと見せ方にこだわったらもっと凄い人になると思うんです」
あの人たちはそれをしないけれど。
みなさんもそこまでは行かないまでも面白いので、
石田「見せ方をどんどんどんどん研究すれば、もっと良くなるかなあと」ケイ「やさしい」

R-1ぐらんぷり2019 3回戦東京2日目

R-1 2019 3回戦東京2日目。いつも以上に感覚的な値でしかないけど一応ウケの感じを10段階で。

MC:はりけ~んず

○根本販売員 赤ずきん 4
フリップの使い方がなかなか新しい感じ。

○だいすけカンパニー 車掌 4
ものまねとエピソードが混在してるのが少し見づらいかなーという。

○ナオ・デストラーデ なぞなぞ 5
面白いは面白いけど「(チン)コ」はぶるまさんの専売特許のように思えてしまって。

オナガとシスコムーン 沖縄 4
コンビ芸人には珍しく、小細工なしのシンプル沖縄漫談。

○吉松ゴリラ ホームステイ 2
数年前の日記なのに、ノートがあまりに綺麗すぎるなーとか余計なことを思ってしまった。

ワタリ119 フリップネタ 7 合格
面白かったな。意外とキャラに似合わず狙いすましたボケが多い。

○まとばゆう イントロソング 6 合格
ほのぼのとした気持ちで見れた。

キートン 千の風になって 9
ざわざわしたところから一気に笑いが弾ける感じ凄かった。


○4000年に一度咲く金指 クレーム 8 合格
よくウケてたなー。このネタにぴったりのいい声、いい顔。

モグライダー芝 ヤンキー 8 合格
面白かった!何なら個人的には今日一番好きだったかも。
あれよあれよと決勝行っちゃったりしないかな。

○チャーミングじろうちゃん 浮気調査 7 合格
人間っぽいネタで良い。

○堀川ランプ 色々な発見 4
企業のロゴ丸使いしてるのとか見ると、権利関係大丈夫なのかなといらぬ心配をしてしまう。

○TAIGA TOKYOクイズ 5
ネタの中に無駄な時間が多い…w
それでこそのTAIGAさんなんだろうけれど。

稲田直樹 メンタリズム 4
メンタリズムとは名ばかりで、ツッコミとしてしか機能させていないのがモヤモヤする。

○原田17才 ホテル 4
良くも悪くも昔ながらのコントだなっていう。


こがけん マジカルマイク 8 合格
有無を言わせぬパワーでかなり盛り上がっていた。

○ウメ 犬 6
面白いなあ。ただウケ的には五分五分だと思っていたので残念だけど落ちててもしょうがないかなぁとは。

○畑英之 電話 7
なんか既視感あるなと思ったら、陣内さんの忘れ物センターだ。
ウケてたけど、まあ落とされるのも無理はないかな。

ギフト☆矢野 贈る形態模写 9 合格
盛り上がるし拍手もしやすい。良いフォーマット。

ユリオカ超特Q ハゲ 5
ずっとハゲをテーマに漫談やってるの凄いな。
芸風が芸風だからしょうがないけど、ウケがだいぶ落ち着いた感じ。

○いけだてつや 涙のインフィールドフライ 5
コミカルで好き。後半ちょっとボケに寄りすぎて気持ち冷めてしまったかも。

○あかつ スックモック 5 合格
TikTokとあまり関係のない最後のものまねが一番ウケてた気がする。


○宮下兼史鷹 さるかに合戦 5
着物姿で落語チックな漫談。

○たかのピエロ 持ち物検査 7 合格
威圧的な大声どうしても笑っちゃう。もっと数が見たくなった。

永井佑一郎 想像の歌 1
うーん…。

スーパー3助 「3」 7 合格
面白かったなー。ただ1個1個のウケに結構波があるというか、せめて最後は右肩上がりで終わってほしいなとも。

○ロイヤルミゾグティー 平成にあったこと 4
喉ちぎれるんじゃないかってぐらいの大声。

サツマカワRPG カップル 6
同じタイトルのコントで纏めてるの良い。普通に受かったかと思ったけどな。

○ZAZY 婚活パーティー 5 合格
ZAZYにしてはウケがだいぶ物足りない感じ。飛ぶことにお客さんが慣れてしまったのかも。


○浜村凡平 大人の遊園地コント 6
審査の感じからするにきっとメタは嫌われるんだろうなー。ウケ自体は結構よかったけど。

○ですよ。 謝ること 8
理屈はよくわかんないけど、とにかくめちゃめちゃウケてた。凄い。

○ちぇく田 きいてほしい話 9
面白かったし良いスタイル。こんなウケてもダメなのかー。

○鈴木ララバイ いっつもそう 4
あるあるネタ

ウエスP テーブルクロス引き 3
やってることが3分間ずっと同じだから拍手するだけになってしまう。

○ヒガ2000 走り屋 1
賞レースでスベリ笑いってあんまり見たくないかなーと個人的には。

トレンディエンジェル たかし ヲタク高校 2
アイドルdisとヲタク自虐がどっちつかずで見方がもうひとつ定まらず。

アナログタロウ 曲紹介 3
この羅列だけで何年もやりつづけてるの、超ストロングスタイルに思えてきた。

とにかく明るい安村 ガオレンジャー 3
お客さんに声出しさせるネタで、前説かな?って感じ。

○リクロジー ファミレス 5 合格
「高校生のネタしかやらない~」という自己紹介があるだけで、コント見る時の興味がグッと上がるから上手いなあと。

竹内健人 拷問 5 合格
何年か前のR-1予選でもこのネタ見たことあった。

○にたりひょん吉 塀の中の川柳 6 合格
面白かったな。ただ、そもそもこの川柳何?っていうw
説得力があればあるほど面白いと思うのでもっと磨いていってほしい。

○吉住 時をかける女 4
このネタ好きなんだけど3分だと短すぎるのか、展開をなぞってるだけのような印象に。

お見送り芸人しんいち 僕の好きなもの 5 合格
面白いけどうっかり一線超えちゃいそうな危うさもある。

ムーディ勝山 チャラチャ 4
こういうネタならシステム提示したうえでどんどん上回っていってほしいんだけどそうはならず。

○MORIYAMA セクハラ甲子園 7
ウケでいえば全然受かっててもよさそうだったけどなぁ。
ちぇく田さんもそうだし「クジを引いてる」みたいな即興感の演出を嫌う人がいたのかも。

○あばれる君 服屋 2 合格
オチが大事なネタなのにそこまで辿り着けずタイムオーバー。
全然ウケてなかったけど、どちらかというと客側の問題のような気もする。


○ふっとう茶そそぐ子ちゃん カジキマグロ 7
違いといえば小道具使ってるぐらいで、ほぼランジャタイの漫才を一人でやってるような感じw
笑ったけど、良しとしない人がいても不思議じゃない。

イチキップリン アナゴさん 2
よしもとの、そこそこ芸歴重ねてる人のネタってこんな感じの多いよなぁ。

○むらせ 座り方 2
テレビで見たことあるやつばかりだからか、無風の時間も結構あった。

○ロビンソンズ 北澤 合コン 4
お笑い好きにターゲットを絞り込んだネタ。
そんなべた褒めするって相手はどんなことやってるの?とか思ったり。

○SAKURAI ゾンビ 6
器用~。面白かったしちゃんとウケてた。

ウエストランド 井口 コンパ 7
ウエストランドのイメージにはない、割とテクニカルなコントでびっくり。
ワッと沸く箇所もあって結構よかったと思ったけど。

○TEAM近藤 アイドルオーディション 5
ひたすらパワーで押すコント。

河邑ミク エクソシスト 6 合格
前田さんが言ってた通り、北澤さん井口さん近藤さんの女装の後だったから可愛さが際立つ結果に。
しかも “可愛い” がプラスに働くネタだから余計に良かったんじゃないかと。


○野田航裕 余裕っしょ 7 合格
面白かった!味わい深い良いネタ。

○センターうるし ブラットピット 6
関西弁コントって割とありがちだけど、想像より遥かにコテコテで面白かった。

○LOVEたつろう 人 4 合格
M-1の時は1人でもできるんじゃ?と思ったけど、今日見たらやっぱツッコミある方が断然面白いなーと。

田上よしえ アイドルの履歴書 4
田上さんに新ネタという概念は無いんだろうか。

銀シャリ 鰻 みたいになってる話 5
フリップ片手にエピソードトーク
「○○みたいになってる、って話」というフリが全く関係なくて??ってなった。

かもめんたる 槙尾 デロリアン 4
KOC王者自虐。ネタ飛ばしが1箇所。

○サイクロンZ モヤモヤザワールド 3
最後のオシャレなオチなんなんだw 凄かったけど。

ルシファー吉岡 お金 9 合格
やっぱ面白いなあ。けどテレビでやるには流石に危うすぎるかも。


○木下あや 告白 4
妙な生々しさと、ちょっと可愛いのが良い。

○オラキオ 捨て体操選手 3
生で見ると相当太ったな…と。

○アリ 許す 1
一言ネタ。色々と足りてなかった気がする。

○ヒロカズ劇場 オペラ 6
何だか分かんないけど、何かウケてた。わくわくしたなー。

銀河と牛 Jonny 星座 2
こう思うと星野卓也さんって凄かったんだなと改めて。

小森園ひろし 雷親父 6
シンプルに面白かったけど、ちょっと繰り返しのシステムがしつこく見えてしまうような気も。

おぐ 登山 6
沸いたけど、ここまでメタでやるならもっともっとウケないとダメだと思う。

ぶらっくさむらい 分別 3
かなり集中して見ないと何やってんのか分からなくなりそうなごちゃごちゃ感。

脳みそ夫 アラサー武士 4
重さに飲まれてしまった感じ。

○カンカン いたいのいたいのとんでけセンター 6
カンカンさんのピンネタ久しぶりに見た。良さげな感じだったけど。

○ササキユーキ バカかウザイか 4
このフォーマット好き。一箇所かなり大きくウケる部分が。

○盛田シンプルイズベスト いとこの兄ちゃん 3
一発目のが好きだった分、以降があまりハマらず。

中山功太 結婚相談所 4
もうちょいウケてもよかったような。

松本りんす カツラ 8 合格
今日は中盤以降だいぶ重めだった中、しっかりと沸かせていて見事。

せいや(霜降り明星) せいやTikTok 3
名前出されたおぐさんへのアンサーが流石。
ネタはちょっとウケてなかったなぁ…。このネタだけで上がっていくのは色々しんどそう。

○キャプテン渡辺 成功者 6 合格
安定感あった。

矢野号 8%ラピュタ 7
面白かったけどなー。ここも落ちちゃうのかー。

○早出明弘 結婚スピーチ 3
ライブ出てるイメージないけど、ネタを叩いたりしてるんだろうか。

粗品(霜降り明星) ツッコミ検定1級 7 合格
初めて見るネタばかりで面白かった。

M-1グランプリ2018準決勝

M-1 2018 準決勝。ウケの感じを10段階で。

MC:はりけ~んず

○魔人無骨 スマホショップ 4
ワイルドカード枠のトップバッターということで、どうしても落ち着いたウケ具合にはなっちゃうよなーと。
ネタとしては全然面白かったと思うけど。

ダンビラムーチョ 怖いもの 4
出番順もあるだろうけど、3回戦 準々決勝 準決勝ぜんぶ同じネタだからウケがだいぶ弱まっていた。
本来もっとウケるはずのネタがハネないのは見ててもどかしい。

マユリカ お祭り 5
面白いけど、お客さんの見る体制を整えきれなかったかなーという感じ。

ウエストランド 世界征服 5
今までのウエストランドの総集編ぐらいの勢い。
出番がもう少し遅ければ…とは思ったり。あと自虐はウケるけど吠えはそこまでだったのが興味深いなぁとか。

○たくろう 美容室 8
面白かったなあ。停滞していた客席がここでようやくわっと沸いた感じ。
出番順を考慮すれば、全然決勝行っててもおかしくない気がするけど。

からし蓮根 CA 7
ボケも面白いしツッコミにパンチもあってよくウケてたけど、ゾーン入る感じにまでは至らなかったかなぁと。

○トム・ブラウン 名前に数字のつく有名人 6
うわーこっちかぁ…!笑ったし全然悪くないけど、なんとなく中島を見たがってたような空気は感じたり。
決勝間違いなしだろうと期待してた分、ちょっと厳しいかもなーとは。
3回戦 準々決勝を加味すれば…っていう感じ。


○インディアンス リポーター 7
田渕さんがひとりでコントインする形だと、掛け合いが無いからワンマンショーに見えてしまった。
もう少しやりとりの制限の中で暴れてる方が良いかも。

○見取り図 ファッション 9
ツッコミフレーズで拍手笑いをガシガシと。今日一組目の爆発で、見ててこれは行ったんじゃないかなーと思えるぐらい。

○侍スライス 三ツ星レストラン 5
ネタ変えてきたのは偉いけど、裁判ネタに比べるとまだまだな感じ。

霜降り明星 豪華客船 10
ボケ数の多さに外さなさ!終始めちゃめちゃウケてて凄かった。

三四郎 ドリフ 5
なんで今さらドリフなのー。このネタ選んだ真意を聞きたい。

ニッポンの社長 紹介 6
尾を引く感じのウケ方するとこが多くてよかったけれど、この一本で押し切るにはちょっと会場が広すぎたのかも。

マヂカルラブリー オーロラ 7
めちゃめちゃ笑ったけど…!4分で見るとボケ数の少なさがさすがに気になっちゃった。


○和牛 ゾンビ 10
いろいろ言われてたけど、やっぱ和牛おもしろいなぁ!という感動。
特に後半がバチバチに決まってて凄かった。

○金属バット 漫才師 8
準決勝で金属バット見れてるの激アツ。
この大舞台でもいつも通りの金属バットだったし、ウケ的にも決して無くはないんじゃないかなと思えるぐらいには。

○プラス・マイナス 消防士 9
ラストイヤーを本公演でやってるようなネタで締めるのめちゃめちゃ格好いい。
岩橋さんの気合の入り方が見てとれる出来。パワーで拍手笑いをもぎ取っていった。

ギャロップ コンパ 7
良い漫才!ウケ的には一歩劣る印象だけど、台本の出来+ラストイヤーでなんとか上げてあげてほしい。

東京ホテイソン 遠足 6
フレーズ勝負のネタだから、準々決勝でネタバレしてしまってるのがちょっと損だったかなーという。

ジャルジャル 国名分けっこ 9
すげー!めちゃめちゃ面白いんだけど何これ!
単純に超笑ったし超ウケてた。個人的には去年よりも断然好み。


さらば青春の光 例え 6
3回戦から後半の展開をごっそり変えてきてたり。
面白いけど、もっと!もっと!という欲が出てきてしまったのも事実。

○ゆにばーす 実家 9
狙ったとこが狙った通りにドカンとウケるのほんと凄いな。
拍手笑い何発も来てたし、特に後半のざわざわウケがどんどん広がっていく様は、去年の決勝を彷彿とさせてお見事。

かまいたち タイムマシン 10
仕上がり方えぐっ!バカウケもバカウケ。面白いがすぎる。

○ミキ 送っといた 8
全然ウケてたと思うんだけど、ミキに対するハードルの高さと直前かまいたちの爆発のせいで少し大人しく見えてしまったかも。

○アキナ 山登り 7
ここもウケてたけどかまいたちの煽りを食らった感じは。

スーパーマラドーナ サイコパス 10
ここも仕上がり方がえぐすぎる。見てて『面白い』以外の感想が浮かばないぐらい。


決勝進出者予想。
スーパーマラドーナ
かまいたち
・和牛
霜降り明星
・プラス・マイナス
ジャルジャル
・ゆにばーす
・見取り図
ギャロップ


追記。
21:30からの記者会見にて決勝進出者が発表。
上の予想と比べると、
in:トム・ブラウン
out:プラス・マイナス